2019年10月号
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スポーツの新ビジネス

一流アスリートが個別に指導 オンラインレッスンの市場を開拓

与島 大樹(だんきち 代表取締役)

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自宅にいながら、いつでもプロスポーツコーチによるレッスンが受けられる『スポとも』。それは、指導者が不足している地方においても、スポーツ上達への道筋を開くとともに、元プロ選手などが自身の技術を教え、収入を得られる機会を提供する。

与島 大樹(だんきち 代表取締役)

スポーツには上達する楽しみがあり、たくさんの人がレッスンや教室に通っている。スポーツレッスンと言えば、これまでは対面指導が常識だった。しかし地域によっては、自分が習いたいスポーツ教室がない、あるいは指導者がいないというケースもある。

近年はオンラインレッスンが広がり始めており、いくつかのサービスが提供されている。その1つがスマホアプリ『スポとも』だ。指導を受けたい人と指導者をマッチングし、スマホを使ったオンラインレッスンをマンツーマンで提供している。しかも、指導者の中にはプロスポーツ選手も含まれる。

『スポとも』を開発したのは大阪発のベンチャー、だんきちだ。2013年に同社を創業した与島大樹CEOは、オンラインレッスンの事業を立ち上げた理由を、次のように語る。

「私は子どもの頃から野球をしていて、高校は上原浩治選手など多くのプロ選手を輩出していた東海大仰星に通いました。当時、野球部で仲良くしていた後輩は、プロになったものの25歳で戦力外に。高卒で社会人経験もない、これからどうしようと相談を受けました。その後輩は、自身の野球技術を教える仕事がしたいと言っていましたが、指導者の職を見つけるのは大変です。一方、私の生まれ故郷である奄美大島はスポーツを教えられる人が不足していて、レッスンを受けたくても受けられない人がいる。レッスンをオンライン化すれば、そうした課題を解決できると考えました」

試行錯誤を経て、
見えてきたもの

創業して間もなく、だんきちは『スポとも』をリリース。しかし最初は、指導者の確保にも苦労した。特に人脈があるわけでもなく、インターネットで検索して各種競技の指導者に問い合わせたり、元プロ野球選手がHPを持っていたら、そこから打診するようにした。ただし返信は、100件連絡して1件あるかないか。無名のベンチャーに手を貸してくれる人は少なく、オンラインレッスンに対する世の中の理解も乏しかった。

転機は、2014年にドコモ・イノベーションの「Villageシード・アクセラレーション」に参加したこと。200社中6社に選ばれてドコモから出資を受けて、少しずつ指導者とユーザーが増えていった。

2018年1月には、東京ドームとエイベックス・ベンチャーズから約8000万円を調達。エイベックスはダンスの対面型レッスンを展開しており、同社との提携によってダンス講師を充実させることができた。

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