誤解されるサブスクリプション その真価を解き放つ

サブスクリプションをすべてのビジネスに――。早くからサブスクリプションやSaaSに力を注ぎ、上場を果たしたビープラッツ。近年、サブスクリプションは急速に注目を集めているが、同社の藤田健治社長は、その真価は、まだ多くの人に理解されていないと語る。

藤田 健治(ビープラッツ 代表取締役社長)

モノからコトへ、所有から利用への流れの中で、この1~2年で急速に注目を集めるようになった「サブスクリプション(定期継続ビジネス)」。サブスクリプションを支援するプラットフォームを提供し、2018年4月には東証マザーズ上場を果たしたビープラッツ、藤田健治社長は「サブスクリプションは誤解されているところもある」と警鐘を鳴らす。

「モノの販売を月額化・定額化するだけの取り組みもありますが、最も重要なのは顧客との継続的な関係を築くことであり、そのためのビジネスモデル変革です」

サブスクリプション時代を予見

藤田社長の自称は「サブスクリプションを日本で一番知っている男」。ビープラッツは2006年の創業当時から、サブスクリプションやSaaSの時代が到来することを見据えてビジネスを展開してきた。

藤田社長は90年代後半~00年代前半、前職の三井物産においてIT分野を担当。当時からセキュリティソフトのライセンス販売など、ソフトウェアは多様な方法で提供されていた。

そうした中で、藤田社長は「利用」に対して対価を得るITサービスに将来性を感じ、ビープラッツを設立。当時、事業として考えていたのは、「SaaSの楽天」のようなビジネスだった。様々なSaaSのサービスを集めたマーケットプレイスを構想していたのである。

「世界中のSaaS企業3000社くらいのリストをつくり、各社に打診して日本での販売権を得て提供するサイトを始めました。しかし当時はクラウドも浸透していないような時代で、なかなかうまくいきませんでした」

将来的に、SaaSやサブスクリプションに移行するのは確かだとしても、それが具体的にいつになるのかを予測するのは難しい。ビープラッツは長らく売上げが伸びない時期が続いた。現在のような自社でプラットフォームを提供する事業にシフトしたのは、2014年だ。

「2017年頃までは私たちの事業を説明しても、『サブスクリプションって何?』という感じでしたが、この1~2年で一転、先見の明があったかのように見られるようになりました。私たちはサブスクリプションなら他の誰よりも知見があると考えて、それだけをやってきた。結果が出ない苦しい時期を耐えられたのは、仲間がいたことも大きいと思います。ビープラッツは7人で創業しましたが、全員がサブスクリプションへの想いをもって一緒に仕事ができたことが今につながっていると思います」

ビープラッツは、サブスクリプションを手掛ける企業に対し、仕入・調達から販売までを一気通貫で構築・管理するためのプラットフォームを提供している

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