2017年10月号

地域の防災力

身近な食品ビスコ 防災に貢献

江崎グリコ

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大規模な総合避難訓練の実施など、災害対策の強化に取り組んできた高石市。日頃から防災意識を高めることを重視した施策が成果に繋がっている。

2013年に実施した総合避難訓練の模様

江崎グリコの保存用ビスコ

高石市は「防災ナンバーワンのまち」を目指し、災害対策の強化に取り組んできた。今後発生が予測される南海トラフ地震に対応するため、市民や企業を巻き込んだハード・ソフト両面からの対策を本格化している。

対策強化のきっかけとなったのは、2011年の東日本大震災だ。地震発生直後から物資提供やボランティア対応など様々な支援を行った。高石市は市域の半分が内陸部の平坦な住宅地で、もう半分が臨海コンビナートだ。被災地で状況を目の当たりにした阪口伸六市長は、「南海トラフ地震が発生した場合想定される津波への対応が急務だと感じました。市内だけではなく周辺の地域とも協力しながら、万全を尽くしていきます。その意識が市民にも伝われば『災害被害者ゼロ』を達成できると考えています」と話す。

特に力を入れているのは、総合避難訓練だ。2013年に第3回目を迎えた訓練では、市民の20%以上にあたる約1万3千人が参加した。初回は約3千人だったのに対し、3回目で4倍以上にも達したのには、「釜石の奇跡」の実践を目的とした呼びかけが理由にある。小中学校はもちろん、市内の高校や専門学校にも声をかけ、避難の途中で会った幼稚園、保育園の児童の手を引いて一緒に逃げてほしいと協力要請した。

このような市民の協力に応えるように、他の自治体と防災協定を結んでいるほか、地元企業との連携やハード面の強化にも取り組んでいる。企業各社には訓練実施を周知し、参加を促している。万が一逃げ遅れた市民の避難先として避難タワーを建設するなど対策に協力的な企業には、免税による支援も行っている。また、高石市立総合体育館は防災機能を備えた災害支援の拠点として高台に移転し、防災倉庫も完備している。

阪口 伸六(高石市長)

市民を守る防災教育
カギとなる日頃からの意識付け

同市が実施する避難訓練をはじめとした施策からは、津波が想定されるときはまず逃げるという自助意識と、市民・企業問わず皆が手助けし合うという共助意識、両方を得ることができる。2013年の訓練参加者に対しては江崎グリコの「保存用ビスコ」を配布しており、参加者からは非常に好評だった。ビスコは身近で誰もが一度は口にしたことがあるだろうロングセラー商品である。火や水を使わずに食べられ長期保存が可能な本商品は、備蓄食品として非常に有効だ。阪口市長は「ビスコを配布すると皆が喜んでいました。備蓄品としてだけでなく、防災教育にも非常に有効です。参加者の心に残るということを考えれば決して高いものではありません。継続できる価格であることも重要です」と話す。日頃から防災意識を高め広げていく、そのようなまちになっていくことが理想だという。同市は防災ナンバーワンのまちを目指して、災害対策を続けていく。

 

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