2015年10月号

防災対策の新提案

カメラシステムが支える高速道路の「安全」

日本テクノ・ラボ株式会社

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関西地区で高速道路の保全管理を行う「西日本高速道路エンジニアリング関西」。同社は、災害対応力の強化、道路状況の見える化を進めるため、カメラシステムを刷新。コストを抑えつつ、多様なカメラを一元的に管理できるシステムの構築に成功した。

NEXCOエンジニアリング関西は、高速道路の安全・安心の実現に向け、カメラシステムの強化に力を注いでいる

西日本高速道路(NEXCO西日本)グループの一員で、関西地区での保全管理を担う「西日本高速道路エンジニアリング関西(NEXCOエンジニアリング関西)」。「高速道路のスーパーホームドクター」を目指す同社は、安全・安心で快適な道路空間の実現に向けて取り組みを続けている。高速道路の管理者は、万が一、事故が起こった際には迅速な対応が求められる。事案発生時、現地の状況を知るために、もっとも有効な手段が「映像」である。

山根潤二 西日本高速道路エンジニアリング関西 事業推進部長

カメラ追加のコストを削減

従来、NEXCO西日本は、トンネル内など重点的な場所を選び、産業用監視カメラを設置してきた。しかし、より安全・安心を高めるためには、見える範囲を広げ、高速道路ネットワーク全体を映像で管理する必要があった。

また、災害対応力の強化という点でも、高速道路の見える化は重要になっていた。そうした課題を踏まえ、NEXCO西日本は、産業用監視カメラの増設を検討。しかし、カメラの台数が多くなると、当然、コストも上がってしまう。同社の事業推進部長・山根潤二氏は、こう語る。

「コストダウンを図るため、一般に販売されている低価格のウェブカメラを、産業用として使用できないかを検討していました。また、各事務所には、導入時期によって、さまざまなメーカー、機種のカメラが点在しており、それらを統合することが大きな課題となっていました」

一般向けカメラを産業用として使用する、そして点在する多種多様なカメラを統合する。これらを解決するシステムが、NEXCOエンジニアリング関西の「統合映像監視ソフトウエアVICOMO」だった。

異なる映像方式も一元管理

NEXCOエンジニアリング関西では、エリア内の各事務所が独自に導入したカメラシステムも存在していたため、複数の映像方式・制御方式のシステムが混在していた。

また、カメラシステムの分野は、一度、A社のカメラを導入すると、そのカメラに合ったシステムを使い続けなければならず、より性能の良いB社のカメラを導入したくても、システム全体を変える必要があり、乗換えに必要なスイッチングコストが高くなっていた。カメラの技術、PCの性能は日々進化しているにもかかわらず、ユーザーの選択肢が限られていた分野だったのである。

NEXCOエンジニアリング関西が7年前に導入した「VICOMO」は、統合管理を実現するソフトウエアであり、新・旧システムをシームレスにつなげ、既存のカメラも使用できる。さらに、国交省仕様のMPEG2-PS形式や、H.264形式にも対応しており、既設CCTVシステムとの連携が可能となっている。MPEG2、MPEG4、H.264及び将来のH.265の多様な映像方式を同時にリアルタイム変換しつつ、メーカーが違っていても、カメラを制御することができる。また、システムの規模は選ばず、低価格のウェブカメラを利用して、コストを抑えながら広い範囲をカバーすることが可能だ。

日本テクノ・ラボは、NEXCOエンジニアリング関西の要望にもとづき、「VICOMO」のシステムを共同でつくり上げていった。

多種多様なカメラシステムを「VICOMO」で統合

NEXCOエンジニアリング関西は、異なる年代に導入され、複数の映像方式・制御方式が混在していたカメラシステムを、「VICOMO」によって統合。一元管理を実現した。

「VICOMO」導入は、大きな効果があったという。

「関西地区にあるすべての道路事務所に、『VICOMO』を導入したことで、多種多様なカメラを統合することができ、画像端末1台で、管轄のすべてのカメラ映像をリアルタイムで制御、閲覧できるようになりました。また、『VICOMO』の導入前、中央システムでは、CCTVカメラ(産業用の監視カメラ)の映像しか閲覧できませんでしたが、今では、各事務所が管轄するウェブカメラの映像を、中央システムで制御、閲覧できるようになりました」

高速道路に設置された数百台ものカメラを、中央システムで一元的に管理できることは、災害発生時の迅速な情報収集、復旧作業にもつながる。ある自治体は、NEXCOエンジニアリング関西のカメラシステムを視察して、自らの地域の防災対策のため、実際に導入を決めたという。

「VICOMO」は、移動や物流を担う重要な社会インフラである高速道路で、企画・開発された信頼性の高いカメラシステム。それは、地域の安全・安心にも大きく貢献しているのだ。

「VICOMO」がカメラシステムの課題を解決

統合映像監視ソフトウエア「VICOMO」は、防災システムの映像監視用として、ミッションクリティカルな環境で安定して使用することができる。また、マルチカメラベンダー(異なるカメラを一元管理)及び、マルチコーデック(異なる映像形式を一元管理)に対応し、さらに国交省仕様の映像出力形式及び、カメラ制御コマンドにも対応している。「VICOMO」は、西日本高速道路エンジニアリング関西と日本テクノ・ラボが企画開発し、商品化した。

<主な特徴>

  1. ・24時間365日連続した安定動作ができる、強靭なプログラム構造
  2. ・日々進化を遂げる多種多様なIPカメラやアナログカメラを「VICOMO」システムで統合管理
  3. ・IPカメラメーカー独自の映像形式を共通化し、国交省仕様の映像形式にリアルタイム変換
  4. ・国交省のITVシステムとシームレスな結合ができるため、既設ITVシステム拡張が安価にできる
  5. ・大規模システムをサポートしており、約1000台超えのIPカメラの映像配信ができる
  6. ・災害現場の状況をいち早く確認するため、IPカメラのFOMA映像伝送にも対応
  7. ・ドローン搭載カメラよるリアルタイムな道路のり面、橋梁等の状態確認を試験的に行っている

 

<主な導入実績>高速道路、河川・国道・県道、原子力発電所、国際空港、港湾、警察、防衛省、法務省

「VICOMO」を含む日本テクノ・ラボ製の統合監視ソフトウエアは、ミッションクリティカルな環境及び、カメラ1000台を超える大規模システムで多く採用されている。また、映像サーバー冗長化によるネットワーク障害や、映像サーバー障害によるシステムダウンタイムの最小化でも評価を得ている。

 

日本テクノ・ラボ株式会社への

 

  1. 日本テクノ・ラボ株式会社 映像セキュリティユニット
  2. TEL:03-5276-2810
  3. e-mail:sales@ntl.co.jp
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