スポーツを発明、新ビジネス創出へ
「スポーツ×超高齢化」、「スポーツ×ローカル」......。スポーツを課題解決のソリューションにすることで、新しいビジネスチャンスが広がっていく。
「為末大さん(元プロ陸上選手)が言っていたのですが、スポーツではこの100年、競技そのものにイノベーションが起きていないそうです」
電通スポーツ・ソリューション・ユニット、ソリューション・ディレクターの小布施典孝氏は、そう語る。確かに野球やサッカーも、ルールの改定はあっても、競技の枠組み自体に変化はない。
電通では今、「新しいスポーツ」をつくる取り組みが進んでいる。
たとえば、「ハンドソープボール」。手にハンドソープをつけて、ハンドボールをプレーする。当然、ツルツルに滑るので、プレイヤーは度々、ボールを落とすことに。ボールを落としてしまうと、審判から「ワン・ソープ!」がコールされ、手にハンドソープを追加。試合が進めば進むほど、ツルツルの度合いが増していき、ゲームはエキサイティングになっていく。
さらには、「ゾンビサッカー」。ゾンビのコスプレをして、プレーするフットサルだ。試合中はゾンビのように手を前に突き出してボールを追い求め、うめき声をあげながら、ゆっくり歩き続けなければならない。
誰もが楽しめる 「ゆるスポーツ」
これらのスポーツは、単なる娯楽として開発されたわけではない。電通スポーツ・ソリューション・ユニット、プロデューサーの野口嘉一氏は、こう語る。
「根底にある発想は、高齢者や子供、障がい者も含めて、誰もが楽しめるユニバーサルなスポーツを生み出すこと」
超高齢社会でスポーツ弱者が増えていく日本だからこそ、生み出せるスポーツがある。
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