「何もない田舎」に外国人観光客 飛騨里山サイクリング
車では見えないものが、自転車で行くと見えてくる。里山をめぐる「飛騨里山サイクリング」は、外国人観光客の人気を集め、世界屈指の旅行クチコミサイト「トリップアドバイザー」で9割以上が高評価をつける。
一見すると、何もないような田舎の風景にも、そこにしか存在しない魅力がある。美ら地球のCEO、山田拓氏は「車で行くと見えないけれど、自転車で行くと見えるものがある。そこが、サイクリングツアーの魅力です」と話す。
飛騨古川エリアは標高約490m。夏は気温が高くなるが、湿気がないため爽やかな風や木陰が心地良く、サイクリングにはもってこいの地域だ。
英語を話せるガイドと一緒に日本の原風景が残る里山をめぐる「飛騨里山サイクリング」は、アクティブな外国人観光客に絶大な人気だ。2010年にスタートしてから、5年間で世界40数ヵ国の外国人がツアーを利用している。
外資を辞め、世界一周の旅に
山田CEOは、大学を卒業後、外資系のコンサルティング会社に就職し、ニューヨークに勤務。その後、フランスのコンサルティング会社に転職したが、30歳を前に「もっと広い世界を見たい」と、夫婦で世界一周の旅に出た。2年にわたり、南米・アフリカを中心に29ヵ国を旅したという。
「世界の田舎をめぐり、海外の人と接することで、自分の足元にも興味深いものがあるのではと思いました。日本の田舎に住み、そこで何かをしたい、そう思って帰国しました」
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