スキー、ゴルフに若者を呼び戻した 「フリーミアム」戦略
「バブル時代の遺産」ともみなされがちな、スキー場やゴルフ場。しかし今、それらの施設に若者が少しずつ戻り始めている。若者に向けて、スキー、ゴルフの「本来の魅力」を伝える取り組みが成果をあげている。
「雪マジ!19」プロジェクト実績の推移
「リフト券って何ですか?」
スキー場の活性化プロジェクトに取り組むリクルートライフスタイル、じゃらんリサーチセンターの主席研究員、加藤史子氏が若者にヒアリングした際に出てきた発言である。今、若者にとって、スキー場はなじみのない場所になっているのだ。
この20年間、スキー人口は減少傾向が続いてきた。こうした状況を打破し、スキー場に若者を呼び戻すことに成功したのが、じゃらんリサーチセンターによる「雪マジ!19」プロジェクトだ。
雪山デビューに 「19歳の壁」
「雪マジ!19」とは、19歳の若者に限り、1シーズンのリフト券を無料にするという試みだ。なぜ19歳なのか。「雪マジ!19」の仕掛人である加藤氏は、その狙いをこう語る。
「スキー、スノーボートは年齢が上がるほど参加率が低下します。調査の結果、すでにスキー場に行っている人たちは、『高校卒業後、社会人になるまでの間』にスノーボードを経験した層がもっとも多いことがわかりました。逆に言うと、その期間にスキー場に行かないと、その後も経験しないままになります。19歳を取り込むことで、家族を持った後も子供を連れて再訪することが期待できます」
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