2015年6月号
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農業を変えた新発想

農業を変えるマーケティング 消費者参加、データ活用で売上拡大

小塩篤史(事業構想大学院大学准教授)

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現在、デジタル技術の進展などで、従来にないマーケティング手法が実現されている。そうしたマーケティング手法は、農林水産業の分野でも活用できる可能性を秘める。すでに、新たなマーケティングの実証実験が行われ、成果をあげている。

ワークショップによる参加型の農産品展開の企画案

生活必需品としての農林水産業の生産物は、これまで「マーケティング」の世界から縁遠い存在だった。一部のブランド生産物は、嗜好品として自らの市場価値を高める活動を積極的に行ってきたが、その他の生産物は市場の中で季節性と収穫量に左右をされてきた。特に農業従事者は、小規模生産者が多く、マーケティング活動を行う余裕はほとんどないと言ってよく、中間事業者はマーケティング活動よりも、市場の安定性を重視した取り組みを行ってきた。

しかし、農業の問題は単に農業従事者の問題として終わらない。多くの地方において、農業の問題は、地域の問題であることが多い。地域の活性化、地域の持続可能性を担保する基本的な土台として農業を位置付ける地域が多い。そして、農業の維持・発展こそが地域の活性化につながる事例が続々と登場している。

ここで一役買えるのが、「マーケティング」の力である。地域の魅力的な「農林水産業の構想」をマーケティングによって社会に問いかけていくことが求められている。

ここで2つのマーケティングの新しい潮流と手法を取り上げたい。一つは参加型・共創型のマーケティング、もう一つはデジタル技術を活用したマーケティングである。

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