世界初のハンディ洗濯機を開発 ハイアールアジア躍進の源泉とは

多くの家電メーカーが抱える「モノが売れない」という悩み。そんな中で、製品ではなくサービスで収益を上げるという新しいビジネスモデルを発表し、注目を集めているのがハイアールアジアだ。同社のイノベーション手法に迫る。

「新参者」の視点でイノベーションを牽引する、ハイアールアジアの伊藤嘉明社長。隣は液晶ディスプレイ搭載の冷蔵庫「DIGI」とスケルトン洗濯機

世界初のハンディ洗濯機、液晶ディスプレイを搭載した冷蔵庫、オフィス向け冷凍食品サービス――。ハイアールアジアが1月に開催した戦略発表会で披露された新製品やサービスは、その斬新さで、多くのメディアに取り上げられ話題になった。

ハイアールグループの日本およびASEAN諸国の統括会社であるハイアールアジアは、2012年に三洋電機から冷蔵庫・洗濯機事業を引き継いでおり、日本の社員の9割以上は三洋出身だ。良くも悪くも「日本の技術者集団」であった彼らから、どのようにイノベーティブな発想が生まれたのだろうか。

「業界人」には発せないクリティカルな質問や気づき

その理由を、同社で家電を使った新ビジネスモデルの構築を担当するビジネスデベロップメントグループの柴田博ディレクターは、「マーケティング・リサーチに依存しすぎない商品開発に、異業種出身の経営者が先頭に立って取り組んでいるから」と説明する。

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