処理能力「1万人」の災害用トイレ~災害時に本当に使える機能~

「本当に使える災害用トイレ」を目指して開発された、木村技研の「ベンクイック」。最大の特徴は、1台で約1万人分という大量のし尿処理能力だ。導入者、利用者の利便性をとことん追求した、ベンクイックの性能に迫る。

液化分を下水道に流すことで業界トップの大量処理を実現

他社の追随を許さない処理能力

木村技研はオフィスや商業施設向けのトイレ節水システムでシェア70%を誇る。災害用トイレ「ベンクイック」は、静岡県知事の要請を受けて1976年に開発して以来、首都圏を中心に3万5000台以上を導入している。

防災意識の高まりを背景に、全国で導入件数を伸ばすベンクイック。「製品の最大のポイントは、下水道をうまく利用して、大量処理と衛生管理を両立している点です」と木村朝映社長は話す。

木村 朝映 木村技研代表取締役社長

組立式トイレは、大きくても300-400人分のし尿を貯めるのが限界だ。しかしベンクイックは、サイズは一般的な組立式トイレと同等であるのにも関わらず、1台で8,000人―10,000人分のし尿処理を可能にした。その秘密は、便槽内に投入されたし尿を自己分解する独自の機能を持つ、固液分離装置にある。し尿を3層に分解し、そのほとんどの容積を占める宙水層(液化分)のみを消毒して、下水道に放流処理する。これにより、他社の追随を許さない貯留能力が実現した。

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