介護施設やバーが図書館に 本×コミュニティのWEBサービス

誰でも自前の図書館を作れるWEBサービス「リブライズ」を使って、全国に600カ所以上の私設図書館が出現。新しい人の流れができはじめた。その取り組みからはネットとリアルを結ぶ「場づくり」の可能性が見えてくる。

お酒と本が一緒に楽しめる「森の図書室」

600カ所の図書館を創造

日本には3000カ所以上の公立図書館が存在し、蔵書数は4億冊を越える。しかしそれ以外にも、本棚はあらゆる場所に存在する。カフェや美容室、病院、オフィス、そして個人宅。これらの本棚をすべて図書館にできたら、どれほどの知識の共有や、人と人との出会いが生まれるのだろうか。

そんな「すべての図書館を本棚に」という、途方もない構想を実現するかもしれないサービスが、リブライズだ。パソコンとバーコードリーダーさえあれば、誰もが簡単に図書館を作ることができる。サービス開始から2年、カフェや街角に次々と新しい図書館が生まれている。その数613カ所、登録されている蔵書の数は約19万冊。

リブライズ地藏真作氏(左)、河村奨氏(右)

リブライズを開発したのは、コワーキングスペース「下北沢オープンソースCafe」を運営する河村奨氏と、友人でスペース利用者であるプログラマーの地藏真作氏の2名。「プログラムやデザインに関する数百冊の本をコワーキングスペースに並べていましたが、利用者から『本を貸して』とか『蔵書を検索できれば便利だね』といった声が増えてきました。スペースとしても図書館が名物になってきていたし、じゃあ作ってみよう、と」

試験運用を始めたのが2012年春。同年9月、初開催された「Facebook App Awards」に軽い気持ちで応募すると、見事優勝。全国から使いたいという声が殺到した。2013年には合同会社化し、事業を本格化している。

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