我が道をゆく

今年10月7日のF1日本グランプリで3位に入り、表彰台に立った小林可夢偉。ところがそのわずか2ヵ月半後、所属チームから放出されてキャリアは暗転した。この苦境にあっても、可夢偉はまだ攻めの姿勢、逆転への希望を失っていなかった。

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所属チームなし。

これが、小林可夢偉の現状だ。4歳の頃からレーサーを目指し、23歳でF1デビュー。26歳で迎えた今年9月の鈴鹿では、3位に入って初めて表彰台に立った。順調に階段を駆け上がっているように思われたが、所属していたザウバーとの契約更新は叶わなかった。取材時には移籍先を探している最中だったが、難航していた。

そんな状況だったからだろう。可夢偉は冗談めかしてこう言った。

「子どもの時から、走ってる時が一番燃える。結果を気にしなかったら、レースが趣味っていうのは最高やろうなと思います。でもそれが職業になった瞬間、かなり辛いですから」

この時、表情は笑っていたが、「かなり」という部分の力の入れ具合は、彼の気持ちを物語っているようにも思えた。

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