熊本県高森町、3D技術関連企業3社 文化財保護へ業務提携

デンカ子会社のデンカリノテック、熊本県高森町、KYOTO'S 3D STUDIO(京都市)、Wee-va(熊本市)は、4者間で3D計測・診断技術導入による新サービスの開発・提供を目的とした業務提携協定を締結した。2020年12月18日に発表した。

高森町は熊本県の最東端にあり、南阿蘇の自然を生かした観光業で知られている。今後、最先端の3D技術を、高森町の歴史的文化財を含む建築構造物や鉄道車両などの保全・保護に役立てる。さらに、町の伝統行事のアーカイブ化や観光事業の振興でも、業務の効率化につながる新サービスの創出を目指すという。

デンカリノテックは、コンクリート構造物の調査・診断と補修・補強を手掛けている。精度の高いサービスのため、360度3Dデジタル計測を通じて、建築物から取得した3次元空間の点群データを線画化する技術を開発した。これは図面や設計図がない構造物にも適用できることから、2019年9月には文化財保全の一環として京都醍醐寺において3D計測を実施している。

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