NEDO 全国10カ所で宅配用自動走行ロボットの検証へ

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、物流拠点から住宅や指定地への配送(ラストワンマイル物流)において、「遠隔・非対面・非接触」を実現するための自動走行ロボットの実証実験に着手する。2020年9月2日に発表した。

今後、開発した自動走行ロボットを用いて、集合住宅や市街地、商業施設、工業地帯などで走行させる実証実験を11月以降に順次実施し、一部では公道での実証を行う。また、自動走行ロボットを活用した配送の実現に向け、官民協議会と連携し、事業化に向けた核となるユースケースの明確化、自動走行ロボットの安全な運用体制の構築、ロボット活用に関する制度・法令などの検討・整備などの情報を同協議会に提供する。

事業期間は2020年9月から2021年9月まで。参画事業者、実証予定地/協力団体および実証テーマは以下の通り。(カッコ内は協力団体)

・NTTドコモ(日本総合住生活) 首都圏の団地において、団地の居住者や団地内でのサービス提供者に向けた配送サービスの実現
・日本郵便 関東近郊で、セキュリティマンション向け複数台自動走行ロボットによるラストワンマイル配送サービスの実現
・TIS(福島県会津若松市) 中山間地域の生活支援向けロボットシェアリング型配送サービスの実現
・パナソニック(Fujisawaサスティナブル・スマートタウン) 住宅街向け小型低速ロボットによる安全・安定なラストマイル配送サービスの実現
・本田技術研究所・楽天 小売店など 個人向け自動走行ロボットによる安全な配送サービスの実現
・QBIT Robotics(森トラスト) 大規模オフィスビル向け異種ロボット連携による館内配送サービスの実現
・ソフトバンク、佐川急便(東急不動産、アスクル、MagicalMove) 東京都内竹芝エリアで、オフィス街向けオフィスビル内外配送サービスの実現
・アイシン精機(トヨタオートモールクリエイト) 大型商業施設向け店舗から駐車場への商品自動配送サービスの実現
・東芝(商業施設など)商業施設バックヤード向け複数ロボット連携システムによる配送サービスの実現
・京セラコミュニケーションシステム(北海道石狩市) 工業地域向けロボットシェアリング型配送サービスの実現

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