東電PG、NTTデータ、日立 ドローン航路確保へ連携

東京電力パワーグリッド(東京電力PG)とNTTデータ、日立製作所は、2020年3月19日、「グリッドスカイウェイ有限責任事業組合」を設立した。ドローンによる送電施設の設備点検の高度化や、電力設備の上空をドローンの航路として活用する新たな事業の創出を目的としたものだ。資本金は7億円で、東電PGが3億円、NTTデータが2億円、日立製作所が2億円を出資した。

事業組合では、2022年度にも実現するとされる有人地帯でのドローンの目視外飛行に向け、ドローン航路の構築を目指す。インフラ事業者など今後ドローンの活用が期待される事業者と、実フィールドを活用したユースケース実証を実施し、ドローンの有用性を確立する。並行して、電力を中心とするインフラ設備点検の高度化とレジリエンス強化に向け、目視外飛行による巡視・点検を実現するためのシステム構築と実証を行い、早期の実用化を目指す。

3社の分担は、東京電力PGが高経年設備を支える保全技術を、NTTデータと日立製作所がドローンの運航管理に関する技術を提供する。東京電力PGが電力設備を活用した実証環境を構築し、NTTデータと日立製作所がドローンの運航管理システムの実証環境の構築を担う予定だ。

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