ヤフー防災速報 災害マップ正式版の提供を開始

2020年3月10日、ヤフーが提供するスマートフォン向け防災通知アプリ「Yahoo!防災速報」は、「災害マップ」の正式版を提供開始したことを発表した。

災害マップは、早期に災害の状況を知り、避難判断に役立てることを目的に、ユーザー同士が現在地の災害状況を共有できる機能として、2019年10月11日から約1カ月、試験的に導入したもの。導入中、台風19号や大雨が発生し、ユーザーから6万件を超える投稿と反響があった。これを受けて、フィードバックを反映し、改善を重ねた上で正式版の提供を開始した。

正式版は、洪水や強風などの災害情報の投稿や閲覧のみならず、電気やガス、水道といった3種類のライフラインに異常が見込まれる地域にいるユーザーから現在の状況を収集し、地図上に表示する機能を追加した。これにより、ユーザーは周辺地域にいる他者が投稿したライフラインの状況をいち早く確認し、災害に備える行動に役立てることができる。

誤った情報や憶測などの投稿を抑止するため、位置情報をオンにしたうえで、現在地に災害の危険が迫っていることを知らせるプッシュ通知を受け取ったユーザーのみが投稿できるしくみを取った。これにより試験導入時にも、6万件以上の投稿のうち誤った情報は数件程度に抑えられたという。

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