ダイハツ 介護施設同士の「互助送迎」実証を豊中市で開始

ダイハツ工業は2026年7月2日、福祉介護・共同送迎サービス「ゴイッショ」の新モデルを構築し、大阪府豊中市で実証実験を開始したと発表した。通所介護施設同士が互いに送迎業務を委託・受託しあう地域内の「互助」を軸としたモデルで、介護施設間の乗合による共同送迎の取り組みは、同社調べでは全国初となる。実証期間は7月1日から8月31日まで。

「ゴイッショ」は、通所介護施設の送迎業務を共同化することで各施設の業務効率化を図るサービス。従来モデルでは、運営主体となる非営利団体などが複数施設の送迎業務や車両管理を担い、共同運行してきた(月刊事業構想2024年11月号参照)。今回の新モデルでは、施設同士が送迎業務を委託・受託しあう形とし、運営団体は車両管理を行わず、施設間の仲介と運行管理システムを活用した送迎業務の管理を担う。これにより運営団体の負担を抑え、多数の介護施設が密集する豊中市のような地域でも、持続的な共同送迎サービスの提供が可能になるとしている。

実証実験の運営主体は一般社団法人豊中市介護保険事業者連絡会。市内の通所介護施設8施設が参加し、各施設が保有する計20台の車両で互いの送迎を助け合いながら、延べ約185人の送迎を予定する。

仕組みとしては、委託側の送迎希望に対し、運営団体が受託側の送迎車の空き席状況と照らし合わせて最適な組み合わせを考案し、受託側に効率的な送迎ルートを提示する。参加施設の中には、送迎業務の委託と受託の双方の立場を担うことになるケースも想定される。なお実証実験では、委託する施設から運営団体への支払いは発生しない。

豊中市は人口約40万人に対し、約137施設の通所介護施設が密集する地域(いずれも2026年6月時点)。このため互助モデルの有効性を検証する場として選ばれた。ダイハツは今回の実証を通じて、送迎業務の効率化や施設間連携による効果を確認するとともに、運営上の課題を整理し、持続可能な共同送迎モデルとしての事業成立性を評価する。