スズメバチが好む住宅とは 築年数・敷地面積・場所から見えた傾向
神奈川県横浜市に本社を置くBEST株式会社は、2026年4月15日、自社が運営するライフメディア「害虫害獣コンシェルジュ」において実施した、スズメバチの巣に関する独自アンケート調査の結果を公表した。全国の自宅にスズメバチの巣ができた経験がある100人を対象とした調査により、被害に遭いやすい住宅の傾向や駆除費用の実態が浮き彫りとなっている。
築年数の経過と敷地面積の広さが発見を遅らせる要因に
調査結果によると、スズメバチの巣が確認された住宅の築年数は「築11〜20年」が24%と最多であった。築11年以上の住宅が全体の大半を占めており、経年変化による外壁のひび割れや屋根裏の隙間がスズメバチの侵入経路となっている可能性が示唆されている。
住宅の敷地面積については「100平米以上」が30%ともっとも多く、60平米以上の住宅が全体の半数を超えた。広い敷地内では、日常的に立ち入らない物置やベランダの死角、手入れが不十分になった庭木など、スズメバチが雨風をしのいで営巣しやすい環境が生まれやすい。人の気配が少ない場所ほど、巣が一定の大きさに成長するまで発見が遅れる傾向にある。
発見場所は「軒先・軒下」が最多 7月に発見のピークを迎える
巣がつくられた場所の回答では「軒先・軒下」が45%と突出し、次いで「ベランダ」が18%、「庭木」が17%となった。これは、住宅周辺に営巣するキイロスズメバチやコガタスズメバチが、開放的な空間を好む生態を持つことと合致している。
巣に気づいた時期は「7月」が35%で最多となり、6月から8月にかけての3ヶ月間に集中している。春先に女王バチが単独でつくり始めた初期の巣は小さく見落とされやすいが、初夏から夏にかけて働きバチが羽化し、巣が急激に巨大化することで存在が露呈する。実際に、発見時の巣の大きさは10cm以上が過半数を占めており、自力での駆除が困難な段階に達してから発覚するケースが多い。
駆除費用は最大15万円近くに達する事例も
駆除費用に関しては「1万円未満」が半数以上を占めたが、これは市販の駆除スプレー等を用いて自力で対処した層が多いことが背景にある。しかし、専門業者に依頼したケースでは、巣の大きさや場所によって費用が高騰し、今回の調査では最大で15万円近くかかった事例も確認された。
スズメバチ被害の経験者の日常的な対策としては、定期的な敷地内の見回りが最多となった。見回りの際には忌避スプレーの散布を習慣づけることや、物置やガーデニング用具などの不要なものを整理整頓することが巣づくりの予防につながるとされている。「複数のスズメバチを見かけるが巣が見つからない」「すでに複数のハチが羽化している状態のスズメバチの巣を見つけた」といった場合は、無理に自力で対処せず、早めに専門業者へ相談することが推奨されている。
調査概要
調査対象は全国の自宅にスズメバチの巣ができた経験がある人。調査期間は2026年2月3日。調査機関は自社調査。調査方法はインターネットによる任意回答。有効回答数は100人。引用元は害虫害獣コンシェルジュ