2021年2月号
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SDGsデータで見るビジネスヒント

Googleも参入、リモート教育はコロナ禍を克服できるか

水野谷 優(ユニセフ NY本部)

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コロナ禍で世界的に広がったリモート教育。まだ試行錯誤が続いているが、多くの国で今後もリモート教育が行われると予想されている。さらに米国では企業がリモート教育の提供に動き出した。誰一人取り残さず教育サービスを提供するために必要なこと・課題は何だろうか。

失われた学習の機会

SDG4は教育についてのSDGであり、全ての子どもが公平に質の高い教育が受けられること、そして一生に渡ってすべての人が学習できる事を目標としている。2020年4月下旬、コロナパンデミックによる学校閉鎖は世界中で16億人もの児童・生徒に影響を与えた。2020年11月現在、コロナ危機の発端から9カ月が経過しつつあるが、未だ世界30カ国において5800万人もの児童・生徒が学校閉鎖による影響を受けている。今日、欧州の多くの国や日本でも感染が再燃しており、コロナ以前の教育環境に戻るにはまだ時間がかかると思われる。

2020年7月から10月にかけ、ユネスコ・ユニセフ・世界銀行が行った合同調査によると、この10月まで、全世界平均で約40日、通学期間に換算すると約2カ月分の学習機会が失われたことが判明した。この数字は、低所得国や低中所得国では増大し、約4カ月弱分の学習機会がすでに喪失されている(図1)。

図1  国所得レベル別、失われた学習機会の平均日数

出典:ユネスコ・ユニセフ・世界銀行共同調査レポート”What Have We Learnt”(2020)

 

こうした教育機会の減少は、様々な形で児童・生徒に影響を与えている。スイスにおける14歳から25歳までの学生を調査した研究では、学校閉鎖後の一週間の平均学習時間は35時間から23時間に減り1)、学力に関しては中高生徒間では大きな影響は無かったが、小学校児童の学力の伸びは鈍化し児童間格差が広がった2)。また、オランダではリモート学習による学習効果はほとんど見られなかったと報告する研究もある3)

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