日本・アジアで旺盛なベンチャー投資 NEXTユニコーンの最前線

コロナ禍にも関わらず、国内外のベンチャーキャピタル(VC)はテクノロジー系ベンチャーへの積極的な投資を継続している。特に国内ではBtoB/SaaS領域のベンチャーが大きな注目を集めた。国内外のベンチャー投資環境や有望な事業領域を、有識者はどう見ているのか。

本間 真彦(インキュベイトファンド 共同創業者兼代表パートナー)

2020年上半期のVCディールは
前年同期比11%増

コロナ禍の社会・経済への影響が甚大だった2020年上半期、ベンチャー企業の資金調達環境には変化があったのだろうか。

オルタナティブ投資に特化したリサーチ会社のPreqin(プレキン)は、11月にレポート「日本経済の転換と国内PE・VC市場の展望」を公表した。

図表1 国内VCディールの推移、2018年第1四半期-2020年第2四半期

出所:Preqin Pro

 

レポートによれば、2020年上半期における国内のVCディール(投資案件)件数は525件となり、前年同期比で11%増となった。投資総額は約16億ドル(約1,680億円)で、前年同期比29%増。ディールの平均額は307万ドル(約3.2億円)になる。コロナ禍の影響が大きかった第2四半期だけで見ても、件数・投資総額ともにプラスを維持している。

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