2020年12月号
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コロナ制限下の成長・新ビジネス

埼玉県秩父地域のマイクロツーリズム 国内回帰で試される観光地

井上 正幸(秩父地域おもてなし観光公社事務局長)

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東京都心から約80㎞圏内に位置し、豊かな自然に恵まれた埼玉県の秩父地域では、「ちかいなか」をコンセプトに、マイクロツーリズムによる顧客を増やそうとしている。地元や旅行者のニーズを把握するための、データ収集にも取り組む。

地元のお酒で盛り上げる
「乾杯共和国」も推進

埼玉県秩父地方では2009年から、「ちちぶ定住自立圏構想」として、1市4町(秩父市・小鹿野町・横瀬町・皆野町・長瀞町)が共同で、都市機能や生活機能の充実に向けた様々な事業を進めている。このうち観光分野を担うのが、地域連携DMO(Destination Management / Marketing Organization)でもある一般社団法人秩父地域おもてなし観光公社だ。

「今年は特に多くの事業に取り組んでおり、例えばYouTubeで『秩父おもてなしTV』を始めました。チャンネル登録者数は現在、5000人近くになっています。また、埼玉県による、地元のお酒で地域を盛り上げる『ちちぶ乾杯共和国』の事業にも力を入れています。さらに『秩父温泉郷』の事業やデータ収集にも取り組んでいます」。

秩父地域おもてなし観光公社事務局長の井上正幸氏は、最近の活動状況についてこう語る。秩父地域ではこれまでインバウンドの施策も推進し、外国人旅行者は増加していたが、その施策はどちらかというと「日本人旅行者に対する施策の延長線上」にあったという。

井上 正幸 秩父地域おもてなし観光公社事務局長

「日本人が良いと感じるものは外国人にとっても良いはず、というスタンスでやっていました。秩父には世界遺産などはなく、そのようなやり方しかできなかったのです。しかし、結果的に、今回のコロナ禍では観光の戻りが早くなっていると思います」。

利用者が増加したコテージキャンプ場

秩父地域を訪れる観光客は例年、春先が最も多い。羊山公園の「芝桜の丘」は毎年50万人以上来場者があるし、イチゴ狩りの観光農園も人気だ。しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で、来訪者数が激減した。さらに、ゴールデンウィーク前には感染拡大防止のため、地元の首長らが「秩父に来ないで」とメッセージを出すことになった。このような中、秩父地域おもてなし観光公社では、地元の飲食店や酒造メーカーを支援するためのクラウドファンディングも実施した。

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