2020年12月号
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コロナ制限下の成長・新ビジネス

観光地を守るサーキュラーエコノミー 地域に合ったテーマでMICE

GREEN WORK HAKUBA(白馬村観光局)

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なるべく廃棄物を出さず、製品を修理・循環させて活用する経済のしくみ、サーキュラーエコノミー。地域に雇用を作り、コロナ危機後の経済を支えるものとしても注目されている。この新しい取組に注目した長野県白馬村は、2020年9月、企業向けカンファレンスを開催した。

ビジネスカンファレンスに付き物の制作物も、終了後はそのまま別の用途に使えるようにした。プログラムは手ぬぐい、横断幕はトートバックになる

今後の経済、産業を予測する上で外せないのが、環境分野のビジネスだ。欧州ではグリーン・リカバリー(環境と調和した経済復興)を打ち出し、新型コロナウイルス感染症で大打撃を受けた経済を復興するとともに、持続可能な社会の実現を目指している。その中で、地域に雇用をもたらすとして重視されているのがサーキュラーエコノミーだ。

サーキュラーエコノミーは、なるべくごみを出さないようにする生産、消費の在り方をいう。大量生産・消費し大量廃棄する現在の経済モデルとは異なる、オルタナティブな経済のしくみだ。日本にある類似の概念としては、環境省が提唱する「地域循環共生圏」がある。

自然の中で循環経済を考える

サーキュラーエコノミーという言葉は、SDGs目標達成に関心の高い人や、環境関連のビジネス関係者には知られているものの、一般にはあまりなじみがない。そこで長野県の白馬村観光局は、サーキュラーエコノミーをテーマにしたカンファレンス「GREEN WORK HAKUBA」を2020年9月に開催した。運営事務局は、新東通信(名古屋市)とインフォバーングループ(東京都渋谷区)。国際的なスノーリゾートである白馬村では、スキーシーズン以外の観光客誘致に力を入れている。サーキュラーエコノミーに関するカンファレンスは、密を避けたビジネス会合開催のテストケースともいえる。ただし、白馬村としての思いはそれだけではない。

「白馬村は自然が売り物の観光地ですが、2016年以降顕著になってきたのが、温暖化による雪不足です。住民の7割がサービス産業、特に観光関連の職業に従事しており、強い危機感を抱いています。皆が肌感覚として、地球環境を守らなければならないと考えているので、サーキュラーエコノミーをテーマにしたイベントはマッチしていると考えました」と一般社団法人白馬村観光局事務局長の福島洋次郎氏は話す。

「GREEN WORK HAKUBA」の会場は標高1300mにある白馬岩岳山頂のアウトドアスペースに設けた。自然環境と経済の共生を考える際に、美しい自然の中で議論することで、クリエイティブな意見が出ると考えたためだ。

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