2020年6月号
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未来を変える働き方

全国の寺をワークスペースに 宿坊テックで無人運営を実現

新 弘行(シェアウィング 取締役/事業構想大学院大学7期生)

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日本の仏教文化を感じられる場としてインバウンド観光客に人気の高い寺社仏閣。シェアウィングでは、かつては地域コミュニティの中心であり土地の歴史が染み込んだ“寺”を、働く場としても活用しようと、〈寺ワーク〉というワークスタイルを提案している。

新 弘行 シェアウィング 取締役/事業構想大学院大学7期生(2019年度修了)

コンビニ以上にある寺院、
課題は資金・人材不足

地域のインフラともいわれるコンビニエンスストアが約6万店弱というなか、日本には現在約77000箇寺の寺院が存在することをご存知だろうか。

しかし、そのうち約2万箇寺は無人の状態になっているという。理由は、檀家が少なくなり運営が成り立たなくなるという資金面の困難のほか、後継者難で住職が不在となってしまうケースも多いという。資金と人手が不足すれば、当然由緒ある建物や仏像・仏具などのメンテナンスも行き届かなくなり、存続不可能な状態に陥ってしまう。今後、こういった寺は増えていくことが予想されており、20年後には1/3の寺がなくなるとも指摘されている。

“寺”という空間資産を活かす

もともと、寺院は地域における仏教文化の発信拠点であり、コミュニティとしての性質も備えていた場である。寺院建築にみられるような、歴史の蓄積により培われた重みや厚みは重要な価値であり、海外からの観光客を惹きつける魅力にもなっている。

2016年に創業したシェアウィングはこうした資金や人材の不足を抱えるものの、土地に根付いた魅力を蓄える寺院に宿泊できるサービス〈OTERA STAY〉(お寺ステイ)を運営、海外からの観光客を呼び込んできた。

〈OTERA STAY〉拠点の第一号である岐阜県高山市の高山善光寺は、前身の寺院から数えると360年あまりの歴史があるが、檀家がいなくなり、また住職も移住して不在になるなどして宿坊のみが細々と営まれてきた。しかしそれも立ち行かなくなってきたところをシェアウィングが運営することになり、インバウンドニーズに訴求して年間4000人の外国人が宿泊するまでになった。

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