生き方にこだわり創業を決意 AI時代の「そろばん教室」

目まぐるしく変化する社会でも通用する頭脳を持った人材を育てたいと教育事業を展開する「佳日そろばん教室」。大手通信会社を26歳という若さで卒業し、そろばんというアナログな世界に飛び込んだ理由とは。

佳日そろばん教室では、楽しく、真剣な教育が行われている

高橋 佳朗(佳日そろばん教室代表)

「人生はこういうもの、と決めつける大人にはなりたくありませんでした。仕事と生活を楽しむという両輪が共に成長できる"ワークライフインテグレーション*1"という働き方こそが妥協のない幸せだと思っています」と話すのは、佳日そろばん教室を創業した高橋佳朗氏。そろばんは小学1年から習い始めて、中学3年で日本一を獲得した経歴を持つ。

高橋氏が目指すのは、自分なりの幸せを定義でき、かつ、その生き方を貫ける力を身に着けた人材を育成することだ。仕事がAIに代替されつつある今、「頭を柔軟に使えるアナログスキル(思考回数×時間)を鍛え、多くの情報を正確に短時間で処理できる基礎能力づくりが必要です」と強調する。「共通言語には英語などがありますが、"数学"は全世界で通じる共通言語。これからIT化が進んでも使う人間の情報処理能力は必要だと考えています」

同教室では、流行に左右されないアナログスキルを鍛えるそろばん教室のほか、子供たちが楽しんで取り組める「佳日かけっこ」や、子育て中の父母などを対象にした交流と読書スペース「佳日図書館」も始めている。

「創業理念」に拘る

サラリーマン家庭に生まれながら、幼いころより創業したいという想いを温めてきた高橋氏。大手通信会社に在籍するときから計画の策定をはじめ、セミナー参加や知り合いの社長にヒアリングなどを重ね計画を改善し、実行に移した。その際に大切にしたのは、収益性を確保しつつ、「教育」や「そろばん」をキーワードに事業を展開するという軸をぶらさないこと。そのために、こだわったことの一つが開業資金の獲得方法だったという。

「準備金は当初VC*2も考えましたが、経営に関与され、本当にやりたいことからずれることを避けるために諦めました。自治体の融資も検討しましたが、日本政策金融公庫から融資を受けました。開業に向けて準備をしている際、創業する人の立場に立ったきめ細やかなサポートを受けることができたことや、いち早く事業を開始しなければならない中スピーディーに対応してもらえたことが大きかったです」と高橋氏は振り返る。

自身の夢を実現するために、"創業"という選択肢を選ぶ若者が増えていくことを期待したい。

*1 ワークライフインテグレーション:仕事も私生活も人生の一部であるという考え方

*2 VC:ベンチャーキャピタル

 

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