2017年11月号
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ソサエティー5.0

日本がIoTで勝つために必要なこと データ流通の仕組みを確立

小笠原 治(さくらインターネット フェロー、ABBALab 代表)

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従来のITでは、米国などの後塵を拝した日本。日本が競争力を取り戻すためには、何が必要なのか。ABBALabの代表、小笠原治氏に話を聞いた。

秋葉原のコワーキングスペース「DMM.make AKIBA」。IoTのアイデアを具現化する場として機能しており、ハードウェア・スタートアップの拠点となっている
ROKI Global Innovation Center ‒ROGIC‒(撮影:新井隆弘)

小笠原 治(さくらインターネット フェロー / ABBALab 代表)

IoTという文脈でこれからの日本を考える際に参考となる、興味深い写真があります。1900年のニューヨークの風景なのですが、写っているのはほとんどが馬車で、自動車は少ししかありません。

当時はヘンリー・フォードが自動車の量産を始めた時期ですが、馬車よりも自動車のほうが高価で、スピードも遅いし、維持費もかかる。

つまり、馬車のほうが合理的な選択肢でした。ところが1913年の写真を見ると、道路は自動車であふれています。

それらの写真によって、「未来は合理性では予想できない。合理性よりも、人の欲求・欲望が社会を変える」ことがわかります。

自動車産業に見られるように、「こうありたい」という人間の欲求・欲望とテクノロジーが掛け合わさることで、急成長分野は生まれます。現在のIoTでも、それは変わりません。

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