島根・浜田市のホットライン 地域住民のきめ細かなネットワーク

7月の九州北部豪雨の直前、島根県で大雨特別警報が発令。市民の3分の1が避難対象地域となった浜田市では、日頃の対策ときめ細やかな連絡網、迅速な決断が災害を防いだ。

久保田 章市(浜田市長)

島根県西部に位置する浜田市では、7月4日の夜から5日の朝にかけて300ミリを超す記録的な大雨となった。

浜田市で防災を担当する総務部安全安心推進課では、台風がコースを外れたことで一安心していたが、4日の23時頃から「線状降水帯」の影響で雨脚が強くなり、改めて警戒を強めていた。

翌朝1時には浜田市役所で災害対策本部が開かれた。対策本部は市長を本部長とし、総務部長はじめ関係部局30名が招集された。

安全安心推進課の馬場正典課長は、「対策本部で状況を報告したところ、市長の判断ですぐに避難勧告を出すことになりました」と振り返る。

「7350世帯、1万5000人に対する避難勧告で、市民の約3分の1にあたる方が対象となりました。浜田市は、合併前の旧町村ごとに自治区があります。特に三隅町、弥栄町自治区からは、現場の状況を聞いていましたので、その時点で避難勧告の発令が必要と考えていました」(馬場課長)

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