茶文化を世界に発信 体験型・多言語でインバウンド対応も

伊藤園は、日本が誇る茶文化を継承するため、ティーテイスター保有者を講師とする「お茶セミナー」を各地で開催。インバウンド対応型の「お茶文化セミナー」に進化させる方向性を語った。

体験型・多言語対応が有効な施策

海外では、健康志向の高まりや日本食ブームを背景に日本茶に熱視線が注がれている。一方、市場の成熟化が進む国内では、茶文化を次世代に伝える必要性が高まってきた。そのような中、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックは、ティーバッグや抹茶も含めたお茶の魅力を国内外に伝える好機となる。

伊藤園といえばペットボトル入り緑茶を思い浮かべる人も多いが、常務執行役員の笹谷秀光氏は、「お茶をはじめとする総合飲料企業という原点を大切に、利便性の高いペットボトルも急須で入れるお茶も提供していく」と事業展開を述べた上で、「お茶の文化的価値を世界に発信するには、体験型・多言語対応のセミナーが有効な施策となりうる」と続けた。

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