防災ブック『東京防災』に学ぶ~住民に対して見やすく、親しみやすく~

冬の風吹く夕方にマグニチュード7規模の首都直下地震が発生した場合、東京都では死者9,700人、負傷者147,600人、建物被害304,300棟もの被害が想定されている。被害を最小限に抑えるバイブルとも言うべき防災ブック『東京防災』がいま注目を集めている。

東京都の制作した防災ブック『東京防災』。東京の地域特性や都市構造、都民のライフスタイルなどを考慮した内容になっているが、備蓄品の準備や消火栓の使い方など、東京都に限定しない内容も多数網羅されている。※都民情報ルームなどで一部140円(税込)で購入可能

東京都では今年9月から各家庭において、さまざまな災害に対する備えが万全となるよう防災ブック『東京防災』の配布を開始した。表紙は黄色地に黒い文字のタイトルを配した防災のイメージに合ったデザインで、誌面は全340ページとボリュームがありながら、イラストを多用して文字を最小限に抑えているため非常に見やすい。巻末のかわぐちかいじ氏によるオリジナル漫画『TOKYO”X”DAY』は災害に対する危機意識を喚起しつつ、防災対策へのハードルを下げる役割を果たしている。

自治体が防災関連のパンフレット等を制作するのはよくある話だが、これほど親しみやすい体裁の冊子が各家庭に配布されるのは非常に珍しい。東京都総務局総合防災部防災管理課長の船川勝義氏は、本事業の背景をこう語る。

「こうした配布物は実際に読んで活用していただかなければ意味がありません。この冊子は各家庭に保管していただくべく、幅広い情報をコンパクトにまとめました。どのページもパッと見て分かるようにしていますから、端から端まで読まなくても、必要な個所を必要なときに見て、時間があるときにまた読み返していただけたらと思っています」

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