2015年3月号
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デザイン思考のプロセス

企業が気づかない「アンメットニーズ」をえぐりだす手法

塩浦政也、安田啓紀、坂本隆之(日建設計NAD)

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デザイン思考を用いて企業の課題を発見し、解決にあたる日建設計NAD。ジャンルを超えた活動のカギを握るのは、課題をあぶり出す問いと、埋もれたニーズを顕在化するアプローチだ。

コンセプトはアウトプット方法が肝心。ファサードコンペでは、ユーザー目線で描かれた小説等を盛り込んだ冊子を提出した(インフィールドデザインと協働)

建築設計事務所大手の日建設計が立ち上げた新組織、NIKKEN ACTIVITY DESIGN lab(NAD)のコンセプトは「アクティビティでイノベーションをもたらす」。デザイン思考、建築工学、心理学などを取り入れて空間ユーザーの能動性を豊かにするデザイン=アクティビティデザインを生み出すことで、空間や社会にイノベーションをもたらすことをテーマとする。

NADはグラフィックデザイナー、編集者、映像制作会社など外部メンバーとも連携した異色のチームとして注目を集めており、既に大手企業を含む複数のクライアントを抱える。依頼内容は建築設計にとどまらず、企業のブランディング、ワークスタイルの提案など従来の建築設計事務所の枠を超えた取り組みを行っている。

「常識」への疑問

「常識を疑い、アンメットニーズ(まだ充足されていないニーズ)をえぐりだす」というNADの取り組みを明確に表しているのは、高級賃貸マンションのファサード(外装)のデザインコンペに参画した時のエピソードだ。

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