「災害に強い地域」のつくり方 防災対策が「協働する力」を高める
地域の災害対応力を強化するためには、どのような取り組みが必要なのか。真に実効性のある災害対策を実現するために、自治体や組織が気を付けるべきポイント、とるべき施策を解説する。
さくらネットは、防災と福祉を両輪とする地域づくりを目指し、協働による市民社会づくりに取り組むNPOです。被災地で災害ボランティアセンターを立ち上げ、外部支援組織とのコーディネートを担うほか、自治体や企業、学校などから要請を受けて防災教育や研修を実施。コミュニティ防災の基盤強化を支援しています。
活動のきっかけは1995年の阪神淡路大震災です。私の自宅は全壊したのですが、経営していた塾の建物が救急救援センターとなり、その運営に携わったことから復興支援に関わるようになりました。
ネットワークの重要性を痛感
その後も災害支援が仕事となり、行政からの要請事業を受託する「コラボねっと」を設立。2004年の中越地震発生後は、社会福祉協議会、共同募金会、経団連等が連携する「災害ボランティア活動支援プロジェクト会議(以下、支援プロジェクト)」に参画。広域的な防災の仕組みづくりに関わる中で、NPO法人化が不可欠となり、さくらネットを立ち上げました。
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