融資を引き出す「交渉の秘訣」
銀行と交渉をする際に、必ず聞かれる5つのポイントがある。融資を得るには、それらのポイントについて、具体的で、わかりやすい説明を準備しておく必要がある。
前号までは、決算書や事業計画書など、書面作成の方法などについて述べたが、今回は、具体的に銀行とどのように交渉すればいいのか、これについて述べたい。
融資の交渉においては、銀行からは次の5点については必ず聞かれるので、その答えを用意しておきたい。
その5点とは、①資金使途、②融資金額、③返済方法、④返済原資、⑤保全であり、これらのことについて具体的、かつ、わかりやすい説明が求められる。
資金使途については具体的に説明
まず「①資金使途」であるが、これは昨年12月号でも説明したが、「運転資金」はご法度だ。
「運転資金=設備資金以外の資金」のことであり、結局、何のために必要な資金なのか全くわからない。したがって、「冬物衣料の仕入れのための資金」であるとか、「決算時の納税資金」、「従業員30名分の賞与資金」など、具体的なイメージができるように説明をする必要がある。
「②融資金額」もそうだ。もし「2000~2500万円くらい融資してほしい」といった具体性のない金額では、事業を遂行していくうえで実際にいくら必要なのか、その資金繰りも把握できていないと思われても仕方がない。
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