「毎日1万歩」で健康を科学し、街を元気に

日本最大のウォーキングイベントが開かれる東松山市では、「歩くこと」に科学的に取り組み、健康長寿の実現を目指す。また、商店街を皮切りに市内全域のエコタウン化も進む。

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(上)日本を代表するウォーキングイベント「スリーデー
マーチ」。例年3日間でのべ10万人の参加者が
比企丘陵を歩く。
(下)コミュニティーカフェを開店し、高齢者の就労確保
地産地消の取組みを推進

─健康長寿プロジェクトとして、「毎日1万歩運動」を進めています。

森田 東松山市では、毎年、「日本スリーデーマーチ」というウォーキングイベントが開かれており、もともと、歩くことに対して高い関心を持つ市民がたくさんいます。しかし、歩くことが健康に良いことは分かりますが、実際にどのような効果があるのか、歩くことと健康が科学的、医学的には結び付いていませんでした。

今回のプロジェクトでは、近隣の大東文化大学スポーツ・健康科学部等との連携により、歩行指導や健康指導、体力・健康度測定などを行い、効果を検証することで、誰にでもできるウォーキングを定着させ、健康改善を図ります。

─進捗状況は、いかがですか。

松山第一小学校の屋根に設置
された太陽光発電設備。今後
住宅地でも導入の促進を図る

森田 今年10月から始めて、来年3月にどれだけ改善されるかを数値で出していきます。1000人のモニターを集める計画ですが、まだ全員は集まっていません。3ヵ年の取組みなので、来年度、再来年度で、さらに取組みを本格化させます。

毎日、これだけ多くの市民が歩いている地域は他にないと思います。健康に対するニーズが高まる中で、民間事業者にとっては、そういった方々をターゲットにサービスを展開できる機会であり、ビジネスチャンスがたくさんあると言えます。

市民が楽しく参加できる仕掛けづくりが重要

─他には、どのような施策を行っているのですか。

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