「経営課題解決型」営業への更なる進化 産学官金の連携で地域を活性化

「一段上のリレーションシップバンク」を掲げ、埼玉県の経済成長を支える埼玉りそな銀行。地域に根差した営業スタイルを磨き上げ、顧客の経営課題を掴み、解決策提案力を高めている。上條社長に、その手法と今後の動きを聞いた。

―埼玉経済の特徴はどういった点にありますか。

埼玉経済は東京以上に日本経済の縮図と言える面があり、日本全体のGDPと埼玉県のGDPの変化は軌を一にしています。

地域の特徴としては個人住宅が多く、720万人の人口の内100万人が東京に通っています。一方で内需型の産業、農業、林業、観光業も盛んで多様性に富んでいます。交通面では関越、東北、常磐、外環、圏央と素晴らしい道路網があり、東京から放射状にJRや各私鉄が走っており、自然環境面では自然災害が少なく極めて安定しています。非常によい立地です。

顧客とインタラクティブな関係結ぶ「経営課題解決型」営業への変革

―地域密着を掲げ、10年が経ちました。

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埼玉りそな銀行はりそなグループの中でも地域密着経営を先端的に行う役割を担っています。あさひ銀行時代にリテールのお客さまの期待に必ずしも十分応えられなかったという反省もあり、何をすべきかは明確であったものの、埼玉りそな銀行が創設された段階ではスタートアップの状態で、まさに事業構想をもとに動きました。

スタートの時点で、パート・正社員含め約6000名のスタッフに会社としての考えをどう伝えるかが大事でした。

そこで、重視しているのが5つの具体像です(上図)。「リレーションシップバンク」として、これを実現することが最大のミッションです。

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