北海道大学がベンチャーファンドを組成、目標総額30億円で研究成果の社会実装へ

北海道大学と15th Rockは2026年9月4日、大学発スタートアップへの投資を目的とした「北海道大学 Green Frontier Fund 1号投資事業有限責任組合」を組成したと発表した。目標総額は30億円、存続期間は10年で、2026年3月にファーストクローズを迎えている。無限責任組合員は15th Rockが務める。

ファンドが掲げる目的は3点あり、1つ目は北海道大学の研究シーズの社会実装と新産業の創出。2つ目は大学関係者が関与するスタートアップへの投資を通じた起業文化の醸成。3つ目は北海道への人材や企業の誘致だ。重点投資領域としては、アグリフードテック、クリーンテック、セミコンダクター、Human Augmentationの4分野を挙げる。いずれも同大学が研究基盤を持ち、北海道の地域資源や産業構造との親和性が高い領域だ。

Photo by trevisegk/Adobe Stock

有限責任組合員には、札幌市、北洋銀行、北海道銀行、日本政策投資銀行、ダイナックスなどが名を連ねる。地方自治体と地域金融機関、政府系金融機関がそろって参画する構成であり、産学官金の連携によってスタートアップを支える体制を敷いた形だ。

北海道大学は研究成果の社会実装を大学のミッションに位置付け、大学発スタートアップの創出に取り組んできた。2023年には大学発ベンチャーファンドの運営事業者を公募し、同大学の卒業生が2019年に創業した15th Rockを選定。今回のファンド組成は、その取り組みが具体化したものとなる。ファンドはすでに2社への投資を実行済みで、両者は今後も有望なスタートアップを継続的に発掘・支援し、北海道大学と北海道を核とするスタートアップ・エコシステムの形成を推進していくとしている。