キャッシュレス時代を先駆け 85ヵ国の旅行者が利用するQR決済

1つのQRコードで複数のスマホ決済ブランドに対応する革新的なサービスを開発。訪日外国人が抱える課題を解決し、飲食店向けインバウンド集客支援も手掛ける。中国人の起業家が立ち上げた新サービスが、インバウンド市場で急成長している。

董 路(日本美食 CEO)

日本でもこの1年程でスマホ決済が急速に拡大しているが、早くからその可能性に目を付けていたのが、日本美食の董路(ドン・ルー)CEOだ。董CEOは2015年12月に日本美食を設立し、スマホ決済とインバウンド集客支援の事業を展開している。同社のキャッシュレス決済「TakeMe Pay」は、世界の主要20社の決済ブランドに対応し、1つのQRコードで支払いを完結できるサービスだ。

現在、日本だけでも200以上のキャッシュレス決済が乱立しているが、飲食店・小売店にとっては、それぞれに導入手続きが必要であり、管理の手間がかかる。その負担を一気に減らすのが「TakeMe Pay」だ。

「TakeMe Pay」の利用は、QRコードをスキャンして、希望する決済ブランドを選ぶだけ。アプリや専用デバイスは不要だ

利用者側にとっても、「TakeMePay」はQRコードをスキャンして、希望する決済ブランドを選ぶだけなので使いやすい。2019年9月時点で85ヵ国の訪日外国人に利用されているという。

「導入店舗には当社のQRコードを発行し、店頭に置いてもらいます。それをスマホで読み取ると、当社が対応している決済ブランドが表示され、ユーザーは利用したいサービスを選択して支払いを済ませます。アプリや専用デバイスは不要で、店舗側の初期費用、利用料はゼロ。決済金額から一定の手数料を得るビジネスモデルなので、事業者にもユーザーにもリスクはありません」

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