2019年10月号
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実務家教員による大学教育

企業内研修やリカレント教育における授業設計の事始め

川山 竜二(学校法人先端教育機構 社会情報大学院大学 研究科長・教授)

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実務家教員のもっとも大きな役割は、授業をすることである。では、授業をどのように組み立てていけばよいのか。授業設計の事始めとして考えてみたい。

目指すべき人材像/授業内容/ 受講者を想定する

授業を組み立てるのも、ひとつの教育組織をつくるのも、実は大きな差がないと私は考えている。実務家教員が、大学、専門学校、リカレント教育、企業内研修でも授業するときに共通する重要な点がある。それは、授業のゴール設定である。別の言い方をすれば、授業の教育目標である。まずは、自分が何を教えるかではなく、自分の授業あるいは研修を受けた人がどんな能力が身についているのかを設定することが重要だ。すなわち、授業や研修を通じて養成したい人材像を思い描くことが必要である。そうすると自ずとゴール設定の主語は、受講者になるはずである。つまり、「この授業(研修)をうけると、○×ができるようになる」という具合である。語弊を恐れずに言えば、これが組織(学校)になると「ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/DP」ということになる。授業設計手法のひとつとして注目を浴びるインストラクショナル・デザインであっても、前提にあるのはどのような人材を育成するのかという点である。

養成したい人材像、身につけることのできる能力だけでは、実は不十分ではないかと私は考えている。授業や研修後に身についた能力をどのような場所で発揮できるかという位置づけも必要になってくる。つまり、養成する能力は社会や組織のニーズに合致しているのかも含めて想定しておくことが大切である。

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