DMOの観光地マーケティング ニーズを捉え「売れる仕組み」を

大量生産を実現した製造業で、大衆に対し商品が「売れる仕組み」として現代のマーケティングは創造・発展してきた。近年では範囲を広げ、サービス、医療、観光の領域でも取り組まれている。

観光に関わるマーケティングは二つに大別される。一つは、旅行会社、ホテル・旅館(宿泊施設)、航空会社(交通機関)など観光に関わる企業が、自らの事業への需要を創出するために行う一連の活動である。もう一つは、特定の観光目的地への需要創出を目的として、国レベルでは政府観光局、地域レベルでは自治体や観光協会などによって行われる活動である。

後者は特に観光地(デスティネーション)・マーケティングと呼ばれており、これからは、観光地経営の主体であるDMOがその実行権限と責任を持ちながら役割を果たしていく。本稿ではDMOによって展開される観光地マーケティングの三つの留意点について述べる。なお、以下では特に断りのない限り、マーケティングとは観光地マーケティングを指す。

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