70%のリサーチと30%の応用 経営者に必要なクリエイティブ

イッセイミヤケ、ユニクロのデザインも手掛けてきたファッションデザイナーの滝沢直己氏。世界で活躍する経営者とプロジェクトを進めてきた経験からグローバルに通用するイノベーションを起こすための視点を語った。

時代を変化させてきたクリエイターのアイデア

クリエイターは突飛なことを考える難しい存在で、クリエイターが作るものは売れない――。クリエイターに対し、そんなイメージを持つ企業の経営者は少なくない。しかし、過去を振り返ると、クリエイターのアイデアは、新たな時代を切り開く数々のきっかけとなってきた。

「ヨーロッパではかつて、今で言うブランドをフランス語で家を意味する『メゾン』と呼んでいました。当時の仕事は家業に近く、まだ企業になっていなかったからです。このため、個人が独自の感性を使って仕事ができていました」

イッセイミヤケのクリエイティブディレクターを務めた、ファッションデザイナーの滝沢直己氏はいう。

滝沢 直己(NAOKI TAKIZAWA DESIGN 代表取締役社長 ファッションデザイナー)

例えば、イブ・サンローランは、上流階級のための高級婦人服のなかに軍服であるPコートやトレンチ・コート等をモードの世界に取り入れた。これらは人々を驚かせたが、広く受け入れられ、当時の服の着方を変えた。

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