共感を呼ぶ「ストーリー性」重視 自治体と企業連携の「協創力」

淡路島の北部に位置し、明石海峡大橋で神戸市とつながる交通の要所を担う淡路市は、ユニークな施策で地域ブランド化を推進する。幅広い関係者が協働で価値を創造する「協創力」の提唱者、伊藤園の笹谷秀光常務執行役員と門康彦淡路市長が地域活性化のヒントを探った。

(左)淡路市 門康彦市長、(右)伊藤園 常務執行役員 笹谷秀光氏

地域の価値を具現化したストーリー性が共感を呼ぶ

笹谷 創造的に解決するデザイン思考は、社会の課題と企業の課題の関連性を発見でき、その重要性が認識され始めています。2013年に「グッドデザイン・地域づくりデザイン賞」を受賞した「淡路はたらくカタチ研究島」は、まさにデザイン思考によるアプローチが評価されたものだと思います。その概要をご説明いただけますか?

2012年から厚生労働省の委託事業として始まった、地域の雇用創出を目指すプロジェクトです。島の豊かな地域資源を活かした生業の起業や商品開発をサポートするため、観光と食をテーマに、この4年間で76の研修を開催し、14の商品と7つの観光ツアーの開発を行いました。たとえば、耕作放棄地が多くなってしまった「鳴門みかん」から、時代に合った活用法としてエッセンシャルオイルを作ったり、島の循環型農業を支えるため、島で育てた家畜の糞や野菜のくずから有機肥料を作るなど、商品が生まれた背景を含めて紹介し、ネットでの販売につなげています。

笹谷 研究島の成果である商品の数々は、まちぐるみで付加価値の高い商品を生み出しているのが素晴らしいですね。ご当地キャラを地域プロモーションに活用する事例は数多くありますが、なかでも淡路市の「あわ神(じん)」と「あわ姫」は、地域の価値を分かりやすく具現化したストーリー性が魅力です。

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