共創とは「関わる余地を残す」こと
amadana(2014年6月4日にリアル・フリートから社名変更)の熊本浩志氏は、「W.E.A.(Wearable Energy Alliance)」をコンセプトに、ペットボトル型バッテリー「BOTTLE」の開発を進めている。そこには、これからの時代に求められる「共創」を成功させるヒントが見える。
前回は、これからの時代に求められる共創について触れた。私は今後、「いかに多様な人たちを巻き込み、新しいビジネスモデルや価値を創造するか」がデザインやクリエイティブの最も重要な役割になると考えている。そこで当社では、企業や個人が集まる共創のプラットフォーム「amidus(アミダス)」を2013年末に立ち上げた。
その「amidus」で生まれたプロジェクトがペットボトル型バッテリー「W.E.A. BOTTLE」だ。今回はこの「BOTTLE」について記したい。
多くの人が反対した電池の開発
「BOTTLE」のコンセプトは「W.E.A(Wearable Energy Alliance)」。気軽に持ち運びできるバッテリーによる屋外でのライフスタイルイノベーションをテーマにしている。
「BOTTLE」のプロジェクトは、こんな思い付きから始まった。
「外出先から会社に帰る、あるいは会社から家に帰るのは、スマートフォンの充電をしに戻っているようなものではないか」。
これは少し極端な表現かもしれないが、日常生活の中でスマートフォンのバッテリーが切れることに対する恐怖感を抱いている人は多いだろう。私も、コンビニに駆け込んでバッテリーを買った時には敗北感を感じる。
今や多くの人にとってスマホはライフラインであり、特にインターネットとつながっていることが安心感をもたらしている。その安心を確保するためにどうするかを考えた時、私は「電池」に注目した。
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