365日ロケ地支援で観光業V字回復

今、熱海市が映画やドラマ、情報バラエティー番組の「ロケ地」として引っ張りだこだ。メディア露出量は熱海市のPRに直結し、2016年度の宿泊施設利用人数は11年比で、約60万人増(約25%増)と大きな反響があるという。

情報提供・電通パブリックリレーションズ

 

熱海市(静岡県)
観光を中心とした産業が主軸。第3次産業従事者が85%を占める。うち30%が飲食店や宿泊業の従事者。全国平均と比べて少子高齢化が進んでおり、人口減少も著しい。総人口37,028人(2017年8月1日)

熱海がロケ地に選ばれる
理由は徹底支援&瞬速対応

ロケ支援の実績数は、年間114件(2016年度)。ロケ支援を積極的に開始する前年が33件(11年度)であることから、その急増加には目を見張る。それに合わせて、宿泊客数も約306万人(16年度)と、11年度と比較すると約60万人増加(約25%増加)している。

観光客が増えたことで、町も見違えってきたという。地元の方々も「このシーズンは例年若い人はいないけど、あの番組の効果で増えたね」など、夏などの繁忙期以外の時期にも客足が衰えなくなったことを実感している。若い人たちにとって、熱海はかつての温泉歓楽街ではなく、昭和レトロが残っている新鮮な場所に映っているようだ。新たな宿泊客層が目立って増えていることで、町の活気も高まっていることは言うまでもない。

では、なぜこれほどまでに、熱海がロケ地に選ばれるようになったのか。市内の土地勘や事業者との関係、つながりのある、熱海生まれ・熱海育ちの市職員の発案と思い切った行動にあった。"熱海のAD(アシスタントディレクター)"こと、熱海市観光経済課ロケ支援山田久貴氏である。

熱海サンビーチ前でインタビューに応える山出氏

熱海駅前で情報番組の取材ロケに対応

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