北欧バルト諸国における女性活躍 柔軟な生き方、働き方がカギ

グローバル・ジェンダーギャップ・レポートの男女平等度ランキングで世界トップクラスにランクインする北欧バルト諸国。JBIC IG PartnersとNordicNinja VCが発行した北欧バルトの最新状況に関するレポートから、女性活躍を中心に、北欧バルトの〈いま〉を聞く。

国際協力銀行(JBIC)と経営共創基盤(IGPI)の共同設立会社であるJBIC IG Partnersが、バルト地域最大のプライベートエクイティ・ベンチャーキャピタルのバルトキャップ(BaltCap)と共同設立したベンチャーキャピタルがNordicNinja VC。2021年4月、JBIC IG PartnersとNordicNinja VCは、2年以上にわたる北欧バルト地域での経験で得た、当地域のイノベーションや社会変革についての最新動向を「北欧バルトに学ぶデジタル・イノベーションと社会変革」としてまとめ、公開した。

躍進する北欧バルト地域

北欧バルトは、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、リトアニア、ラトビア、エストニア、アイスランドの8カ国からなる地域。

8カ国合計で3300万人と、日本の首都圏と同程度の人口しか持たない小国でありながら、Spotify社やSkype社ほか、多数の有名テクノロジー・スタートアップを輩出するイノベーションの最先端地域であり、エストニアに代表される電子政府やキャッシュレスなどの進むデジタル先進国でもある。

NordicNinja VCのマネージングパートナーである新國信一氏は「当地にて2年、投資活動を行ってきたところで、この体験を現地の声も交えながら日本の皆さんにお伝えするためにレポートを公開しました」と話す。

宗原 智策 NordicNinja VC  Managing Partner

競争力、起業家精神、イノベーション指数、人口当たり研究者数、政府のデジタル化、SDGs指数、ジェンダーギャップ(平等度)、幸福度などの各種ランキングで世界トップクラスにランクインしている北欧バルト諸国(下表参照)。そうした背景にはどんな文化や社会環境があるのか。レポートでは、日本に馴染みの薄い北欧バルト地域の最新状況を、現地インタビューも交えながらまとめている。

表 北欧バルトと日本の比較

出典:WEF "Global Gender gap report 2021"、
UN "Sustainable Development Report 2020"、IMD「世界競争力年鑑」(2020)、
World Bank "Researchers in R&D(2021年4月19日時点データ)"

 

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り67%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。