本業追究が新事業を創る SDGs先進企業の哲学

愛知県で廃棄物処理を手がける加山興業は、環境負荷低減やSDGsに向けた取り組みに積極的な企業として知られる。本業とそこから派生した事業で『産廃事業者がすべきこと』を社会に還元してきた同社の代表取締役 加山順一郎氏のゲスト講義をダイジェストで紹介する。

加山 順一郎(加山興業 代表取締役社長)

"頑固なゴミ屋さん"として信頼を築く

愛知県豊川市を中心に産業廃棄物処理業を営んできた加山興業。この地域で次々と設立された大規模工場の廃棄物処理を担うため、加山氏の祖父が1961年に設立した。創業の精神は"とっても頑固なゴミ屋さん!"。高度成長期に発生した環境問題とそれに伴う廃棄物処理や環境保護に関する法整備がなされる前から、"徹底した適正処理"の実践で地元での信頼を構築。事業を拡大していった。

現在、同社で取り扱う廃棄物のうち約8割は、何らかの形でリサイクルされているという。新たな社会課題の発生や関係法令改正のタイミングにあわせ、「少しずつ専用リサイクルプラントなどを導入し、技術革新にトライしてきた」結果だ。

この本業であり"幹"にあたる廃棄物処理事業に加え同社が手がけるのが、環境ソリューション事業。本業から派生した"枝葉"として、強みを活かした事業を次々に展開している。

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