2021年2月号
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NTT・IOWN構想で実現する限界突破

再エネ発電制御と送電網スマート化で 持続可能なエネルギー確保

朝倉 薫(NTT 研究企画部門 R&D推進担当担当部長)

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豊かな暮らしを持続可能にするため、二酸化炭素排出量の少ない発電や、エネルギー利用の効率化が必須。IOWNでは、情報処理そのものの消費電力低減のほか、再エネ発電利用拡大と供給のスマート化に取り組む。将来は宇宙で発電した電力を地上で使う「宇宙太陽光発電」の実現も目指している。

朝倉 薫(NTT 研究企画部門 R&D推進担当担当部長)

現在の通信基盤が抱える課題を解決し、技術に基づく持続可能な社会を目指すNTTのIOWN構想。連載第4回目では、社会を支えるインフラであるエネルギー分野において、IOWNが構想する未来の姿を解説する。

賢い発送電を支える情報技術

コンピュータと情報通信網に支えられた現在のライフスタイルは電力に依存している。一方、日本の主要な電力源は、石油や天然ガスなど化石燃料による火力発電だ。今後も便利で快適な社会を持続可能にするためには、より低炭素・再生可能なものから電力を得られるようにし、省エネを推進する必要がある。2020年10月、内閣総理大臣の菅義偉氏は、2050年に二酸化炭素排出を実質ゼロにするという方針を打ち出した。今後、再生可能エネルギー利用が増えていくことは間違いない。

電気通信事業に電力は必須であり、NTTグループは日本の電力の1%を消費する大消費者。そこで、「まずは自社で使うエネルギーを減らし、そしてNTTグループのサービスを利用している全国の顧客の環境負荷を減らすことに、IOWNで貢献したいと考えています」と、NTT研究企画部門R&D推進担当担当部長の朝倉薫氏は話す。

IOWN構想では、既に連載第1回で紹介した、高性能かつ消費電力が少ない光デバイスの実用化研究を実施している。並行して進むのが、より効率よく電気を使える社会のしくみの検討だ。このようなスマートな社会の実現には、IOWNによる高速・低遅延な情報処理能力が欠かせない。低炭素で効率の良い電力供給には、発電と送電の両プロセスで、高レベルの情報処理が求められるようになるためだ。

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