誰もが簡単に「多言語」対応 インバウンド時代、災害情報を変革

今、インバウンド需要の拡大を追い風に、各地で外国人が増えている。しかし、いざ災害が起きた際に、外国人の避難誘導をどうすればよいのか。PIJINは、誰もが簡単に多言語対応を実現できるシステムを開発、その課題を解決しようとしている。

QRトランスレーターは、観光の案内版などに貼られたQRコードを読み取るだけで、ユーザーに合わせた言語で情報を表示できるシステムだ

自動販売機や観光の案内版、駅やバス停、空港など、さまざまな箇所に貼られたQRコード。それをスマホで読み取ると、スマホの言語設定が自動で識別され、ユーザーに合わせた言語で案内や情報が表示される。

英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語など36言語に対応しており、外国人が母国語で情報を入手できる。スマホのブラウザを利用するので、新しいアプリのダウンロードは不要だ。さらに、災害時には、該当エリアの防災情報を入手できる仕組みを構築している。

このQRコードの発行と多言語への翻訳を実現するシステムが、QR Translator(QRトランスレーター)だ。開発したのは、2011年に設立されたPIJIN(ピジン)。関西学院大学の留学生が起業したベンチャーであり、現在は、松本恭輔氏が社長を務めている。

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