楽天本拠地、サッカー天皇杯会場 スポーツ観戦を盛り上げる仕掛けとは?

2016年、プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスは、主催試合のシーズン観客数が162万人を超え、過去最高を記録。楽天野球団が掲げる目標は、「世界に誇れるボールパーク」の実現。その達成に向けて、大きく貢献しているのがパナソニックのスタジアムソリューションだ。

パナソニックセンター東京の「ビジネスソリューションズ」フロアでは、ダイナミックな映像・音響演出を可能とする、スタジアムの「コントロールルーム」が体験できる

圧倒的なビジュアル表現を実現

楽天イーグルスの本拠地である「Koboパーク宮城」は今、日本で最もエンターテインメント化の進んでいるスタジアムの一つだ。

パナソニックは、大型LEDビジョンや場内ディスプレイ、観客の持つスマホまで、様々なスクリーンを対象とし、ダイナミックな映像・音響演出を可能にするシステムを開発。多視点映像によるリプレイやハイライトの即時編集、SNSへの同時配信、11台もの大型ビジョンが連携した圧倒的なビジュアル表現など、進化したスポーツ映像テクノロジーで新たな観戦体験をつくり出している。

パナソニック システムネットワークス システムソリューションズジャパンカンパニー(SSJC) 常務執行役員の前田崇雅氏は、スタジアムソリューションの戦略について、こう語る。

「パナソニックは、以前より映像、音響システムを得意としてきました。これからは、様々なシステムを組み合わせたソリューションに加え、コンテンツ制作や運用自体のご提供など、サービス分野においても、お客様に新しい価値を提供していきます」

Koboパーク宮城では、一括して全てのスクリーン、演出機器を制御することができる。SSJC・2020プロジェクト課長の中山正智氏は、コントロールルームには、観戦体験をエンタメ化するためのノウハウが詰まっていると語る。

前田崇雅 パナソニック システムネットワークス システムソリューションズジャパンカンパニー 常務執行役員

「Koboパーク宮城には、パナソニック以外にも複数のメーカーがスクリーンを納入していますが、今回のソリューションにより国内で初めて、それらを統合して制御できるようになりました。ここにハイスピードカメラでのリプレイやCG合成などの演出も付加できます。以前とは表現力が段違いで、オペレーターは思いのままの演出をリアルタイムに行うことができます。しかも、今までよりも少人数で、多様な演出ができるようになりました」

さらに、売店に並んでいる間にプレイを見逃すことがないようにと、シートにいながら注文ができるモバイルオーダーのサービスも提供。観客を楽しませる様々な工夫がこらされている。

パナソニックは248枚のサイネージ、LED、大型スクリーン、各種システムにより、「市立吹田サッカースタジアム」を演出する

スタジアムの収益を最大化

パナソニックは「Koboパーク宮城」をリアルなショウケースとし、スタジアムソリューションを全国、世界へ広げようとしている。もう一つの重要な拠点となるのが、サッカーJリーグ・ガンバ大阪の本拠地となる「市立吹田サッカースタジアム」だ。

スタジアムの運営においては、いかに収益性を高めていくか、という点も重要な課題の一つ。パナソニックはガンバ大阪の協力の下、スタジアムのコンコースやVIPエリア、ショップなどに計248枚ものサイネージ(電子看板)を設置。ゴールの瞬間などシーンに合わせて全サイネージで演出し、スタジアムに一体感、高揚感をもたらす。

「スタジアムは、そのチームやスポーツに共感する人たちが集まる場所で、観客はエモーショナルな状態にあります。そこにサイネージを使って飲食やグッズ、チケットの販売などを促進します。また、スポンサー企業の広告価値を見える化し、効果を検証・改善することで、広告収入増につなげることもできます。市立吹田サッカースタジアムにおいて、パナソニックは自ら新規の広告主を獲得し、投資を回収するモデルケースを確立していきます。自分たちでノウハウを蓄え、どうすればスタジアムの収益を最大化できるのかを、お客様と一緒に考えていくことができる体制を築きます」(中山課長)

パナソニックは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックへの貢献だけでなく、その後のレガシーの創出をにらみ戦略を展開する。

中山正智 パナソニック システムネットワークス システムソリューションズジャパンカンパニー 2020プロジェクト課長

「スタジアム全体をエンタメ空間にし、観戦をより快適に、感動的にする。従来はモノを売って終わりでしたが、今は売ってからがスタートです。年間を通して賑わいのあるスタジアムを実現することで、多くの人がスポーツに親しみ、まちの活性化につなげていければと考えています」(前田常務)

新たなスポーツ・エンターテインメントで球団や施設オーナーの事業収益を創出し、スポーツ立国にも貢献する。これまでにない臨場感、一体感を体験できる最先端の「感動のスタジアム」実現へ、パナソニックは戦略を本格化させている。

パナソニックセンター東京

未来をカタチにする「共創の場」

浜崎 佳子 パナソニックセンター 東京所長

2016年10月、パナソニックの総合情報受発信拠点「パナソニックセンター東京」の4階、「ビジネスソリューションズ」フロアが、リニューアル・オープンした。フロアは、創業から100年近くの歴史を持つパナソニックの軌跡、事業の変遷を辿る空間から始まる。

パナソニックセンター東京の所長、浜崎佳子氏は、「パナソニックセンター東京には、これまでに世界191ヵ国からお客様がいらっしゃっています。国内外の多様なお客様をお迎えするにあたり、まずは、パナソニックの経営理念を知っていただきたいと考えています」と語る。

歴史を辿る空間を抜けると、スタジアム、ショッピングモール、ターミナルの3つのカテゴリーで最新のソリューションや納入事例を紹介。スタジアムの次世代コントロールルームや、VIPの観客向けにプレーの演出や選手情報を提供する透明スクリーンを活用したプレミアムシートなどを通じて、近未来を先取りした空間を体験できる。

「個々の商品・技術を紹介するのではなく、空間を通じてお客様とビジネスを共創していく場にすることを目的にしています。展示されているソリューションの中には、まだ開発中のものも含まれています。お客様にとっても我々にとっても、気付きを得るきっかけの場にしていきたい。お客様の声を取り入れながらソリューションを進化させていきます」。幅広い事業をもつパナソニックが部門を超えて力を結集し、業界ごとの「空間」として顧客に向き合う。今後、顧客とのコミュニケーションを深めることで、テクノロジーの進化とともに新たなソリューションを提案する。パナソニックは、顧客とともに新たな未来を創造し続ける。

※パナソニックセンター東京4F「ビジネスソリューションズ」フロアの一般公開はしておりません。

「ビジネスソリューションズ」フロアは100年の歴史を辿る空間から始まる

 

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  3. 受付:9時~17時30分(土・日・祝日は受付のみ)

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