使い慣れた「遠隔会議システム」が災害時に真価発揮

パイオニアVCが提供する「xSync(バイシンク)Prime Collaboration 緊急対策ソリューション」は、音声に加え、地図・図面などの細かな資料画面の共有、カメラ映像による安定的なコミュニケーションが図れる。平時では遠隔会議システムとして、緊急時には非常対策通信としてその実力をフルに発揮。官公庁や民間企業など活躍の場が広がっている。

武井祐一氏 パイオニアVC 営業本部営業開発部部長
xSync Prime Collaboration(バイシンク・プライム・コラボレーション)緊急対策ソリューションの大型画面はその場で自由に書き込みもできる

高い操作性と優れた音声品質が、安定したコミュニケーションを実現

パイオニアVCの高品質な遠隔会議システムは大手企業や各種教育機関から高い評価を得ている。そこで培われた技術と信頼性は災害時の情報共有に大きく貢献している。今回は同社が提供するxSync(バイシンク)Prime Collaboration 緊急対策ソリューションについて紹介する。

「衛星システムでもつながる」「簡単に誰でも使える」遠隔会議システムとして、既に複数の官公庁、大手企業に導入されており、平時では遠隔会議システムとして、また災害が起こった際の非常時では情報収集、連絡手段として活躍している。

営業本部 営業開発部 部長の武井祐一氏は「弊社システムの大きな特長は、直接、画面に書き込める点です。しかも簡単に。これは“正確な情報を簡単にやりとりしたい”という大手製造業のお客様のご要望にお応えした結果、このような商品開発が実現しました」と説明する。

さらに同社が最も大切にしているのは音声伝送の品質だ。「音声の聞き取りやすさ、明瞭さを第一に設計しています」と武井氏。通信環境や速度に変化が起きて、速度が遅くなったり、ゆらいだりすると、音の途切れが発生しやすくなるが、パイオニアVC独自の技術により音声品質に影響が及ばないよう工夫されている。また同社が保有するカラオケ関連技術を組み合わせて、音声再生時の制御を巧みに行い、さらに音声の途切れにくさを高めている。多くの会議において、音声さえリアルタイムでつながっていればストレス無く会議継続できる。

平時は遠隔会議システムとして活用

使い慣れた通信機器が非常時に威力を発揮

こうした特長を持つ同製品は、東日本大震災においても大活躍している。東京に本社をおく会社が、被災した東北拠点と接続することで、状況を即座に把握し、速やかに対策指示を出すことに貢献したというのだ。

「普段の会議用でご導入いただいたシステムが、未曾有の災害発生時にもお役に立てたことは何よりでした。」と武井氏。

災害はめったに起きるものではない。そのため、日ごろから使われていないシステムでは慣れない操作に手間取り、時間を要してしまう。その側面からも操作画面は簡単なほうがいい。写真も動画も音声も、すべて簡単に共有できるからこそ被災現場の状況が把握しやすい。画面に直接書き込める機能も便利だ。災害対策時には、互いの画面上で地図を共有して、「どこで何が起きたか」「どこで何をすべきか」という連絡と指示が交わされる。その際に言葉だけで説明するよりも、地図上に書き込むことが何よりもわかりやすい。また、災害発生時は通信環境も不安定になるが、音声が途切れにくい特長は大きな強みとなる。

そこで災害対策用に機能強化し、商品化されたものがxSync Prime Collaboration緊急対策ソリューションだ。基本となる機能や操作性を継承しながら、災害時における活用シーンを想定して、本部からの一斉招集・自動参加機能、長時間にわたる会議継続機能などが追加されている。

さらに同社は対策本部の情報集約ツールとして、テーブルタイプのxSync Tableも提供している。対策本部には刻々と多様な情報が集まってくる。それらの情報は、手書きの紙などのアナログ情報であったり、写真・動画のようなデジタル情報であったりと様々だ。

xSync Tableはそれらの情報すべてを即座に集約して一覧表示でき、幅広い情報を俯瞰・更新・比較することができる。また46インチのタッチ機能付きモニターが備わっているので表示されたすべての情報に手書きによる書き込みが可能である(現在、さらに大きなタッチモニターを備えたモデルも開発中だという)。タッチパネルの操作は、テーブルを囲むように複数人で同時に行えるため、緊急時にはまさにうってつけのツールだ。

だれもが使い易いように操作ボタンの数は最小に抑えている

xSync Prime Collaborationを実際に利用しているユーザーの声には、「緊急時には、なによりも正確な情報を伝えることが優先される。そこで音声が途切れてしまえば意思疎通さえできなくなります。このシステムは安定した通信環境が得られないような過酷な状況下でもスムーズに会話できます。」

「周辺の騒音が多い現場でも非常にクリアな音声で問題なく聞き取ることができる。」「これまで報告はメール、携帯電話、デジタルカメラを使い分けていたが、タブレット端末ひとつで済むようになりました。」など、本パッケージを高く評価する声が目立つ。災害対策用の遠隔会議システムを探しているのなら、ぜひとも導入を検討したいシステムだろう。

xSync Tableを活用することで、テーブルに地図を広げた様な打合わせができる

 

お問い合わせ

  1. パイオニアVC株式会社 営業開発部
  2. 〒141-0021東京都品川区上大崎2丁目25−2新目黒東急ビル
  3. TEL:03-6867-1080
  4. mail:xsync_sales@pioneer.vcube.com

この記事に関するお問い合わせは以下のフォームより送信してください。

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り0%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。