クルマ版Airbnb DeNAのカーシェア、「楽しさ」で成長

2015年9月にスタートした、自家用車を個人間でシェアできるサービス『Anyca』。開始から3ヵ月で登録者は2万人を超え、利用回数、車の登録台数も増えている。利用者の多くは、「クルマ離れ」と言われている若者の世代だ。

『Anyca』を利用すれば、高級車やスポーツカー、痛車まで、全国のオーナーの多種多様なクルマに乗ることができる

憧れの輸入高級車やオープンカー、スポーツカーに乗ってみたい。多くの場合、これまでは高額の費用を払ってレンタカーを借りたり、月々の会費が必要なカーシェアを利用するしか選択肢がなかった。

安く手軽に憧れのクルマに出会い、自由なカーライフを楽しむ。こうした埋もれた、しかし確実に存在するニーズを掘り起こすサービスとして、今、自家用車を個人間でシェアできるアプリ『Anyca(エニカ)』が話題を呼んでいる。いわばクルマ版のAirbnbだ。

仕掛けたのは、DeNA。2015年9月9日にスタートした『Anyca』は、どのようなきっかけで生まれたのだろうか。『Anyca』の責任者で、DeNAオートモーティブ事業部の大見周平氏は、こう振り返る。

「当社は、ゲーム事業の売り上げが大きい会社ですが、これからは中長期で安定性があり、かつ市場性の高い領域が重要になります。農業、宇宙、エネルギーなど幅広く候補を検討したのですが、UberやGoogleの自動運転、テスラの電気自動車など、オートモーティブ分野でもインターネットを使った領域は発展しており、スケールも大きい。2014年春にオートモーティブ事業に力を注ぐことが決まりました」

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