徹底比較 災害用トイレ4タイプ ~本当に使えるトイレは何か~

災害時の「防疫」という大切な役割を担う、災害用トイレ。様々な製品が販売されているが、本当に使えるトイレは何なのか。代表的な4タイプを比較し、導入のポイントを解説する。

都市型災害では、住民だけでなく帰宅困難者を想定した防災用トイレの準備が必要になる Photo by Wikimedia

 

トイレの種類

組立式トイレ
ポイント 導入時の工事は不要で大量処理が可能
大容量の処理が可能でありながら、搬送や保管が容易。使用後は汲み取り処理または現地での処理が必要。使用人数の制約はある。
設置の容易性 複数人で設置する。訓練などで練習しておくと良い。
備蓄方法 倉庫等の確保が必要(折り畳み可能)
使用想定人数 不特定多数(固液を分離することで大量処理が可能)
調達費用(目安) 20万円/個
処理能力(目安) 8000人/台(1回当たりのコストは安い)
使用後の処理方法 現地処理方式またはバキュームカー処理方式固液を分離することで、液体部はマンホールに流すことが可能。
その他 災害後に下水道機能が回復すれば、貯留槽に水を注入して内容物を希釈し、そのまま下水管に放流できる(一部製品)。
参考企業 木村技研など

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