2013年8月号
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食ビジネスの進化

進む味覚の「子ども化」

土井晴子(日本能率協会総合研究所グローバルリサーチ部 生活者HOTアンケート事務局)

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日本能率協会総合研究所では、「家庭の食卓トレンド調査」や「メニューからみた食卓調査」など、家庭の食事に関する調査を定期的に実施している。その調査結果からは、日本の食卓の現在と未来が見えてくる。

家庭では、冷凍食品や市販の調味料を利用した料理の簡便化が進んでいる
Photo by notfrancois

家庭の食卓から見える大きな傾向の一つは、「簡便化」だ。下ごしらえを省く、加工食品を使う、市販の惣菜で済ませるといった食の簡便化は、昭和の時代から2007年まで一貫して続いてきた。2008年に中国産食品の安全性が問題になった際に一旦弱まり、節約志向もあり、家庭での手作り回帰が起きたが、2011年になると、再び簡便化の傾向が強まった。

日本能率協会総合研究所グローバルリサーチ部生活者HOTアンケート事務局の土井晴子氏によれば、「家事を仕方なくやっている」という主婦は、年々増加傾向している。調理においても、「使った鍋を洗う」や「皮をむく」などの手間のかかることを嫌う割合も増加しているという。

「手抜き」は良いこと?

こうした状況を受け、近年、下ごしらえの手間を省く料理の素や調理用ソースの利用が増えている。最近では、チャーハンやなべ物など、自分で味付けができる料理にも専用調味料が使われるようになった。そうしたニーズに応え、調味料の種類も増えている。

背景には、手間をかけないことに対する主婦層の意識の変化もある。

土井晴子
日本能率協会総合研究所グローバルリサーチ部
生活者HOTアンケート事務局

「下ごしらえの手間を省くことは、かつては"手抜き"とされましたが、最近は、短時間でおいしいものを作る"スマートクッキング"と、ポジティブにとらえられるようになっており、後ろめたさを感じる必要も無くなっているのです」 そうした意識が広まった結果、持ち帰り弁当や惣菜などの中食を使うことに対しても、抵抗感は薄れてきているという。

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